※2020年の記事、再投稿版です。
アルコールが前頭前野の興奮性シナプスを除去するという研究結果が発表されています。
https://stke.sciencemag.org/content/13/650/eaba5754
https://www.zmescience.com/science/biology/binge-drinking-synapse-disruption-0523532/
===[ この記事を読むための用語解説 ]=====
◆『ミクログリア』とは脳内の『障害を受けた死細胞や破片を取り除く動き(お掃除)をする』。ヒトの不安神経症に関連してると言われおり、脳内炎症で増殖(お仕事)する。
◆『前頭前野』は脳の部位名で、主に複雑な認知と意思決定の処理をする場所。
◆『ニューロン』とは脳内で情報処理と情報伝達に特化している神経細胞。
◆『シナプス』とはニューロンとニューロンの接合部の広義。
[ 記事から抜粋 ]
ミクログリアを誘発して、前頭前野のニューロン間の興奮性シナプスを選択的に除去することを発見しました。これらの接続の喪失は、研究中に神経細胞死を引き起こさなかったが、代わりに神経伝達を抑制し、マウスの不安様行動を増加させた。
[Google翻訳使用]
[ 記事から抜粋 ]
ミクログリアによる興奮性シナプスの異常な剪定(せんてい)が、アルコール乱用に応答してシナプス伝達を妨害する可能性があることを示唆。
[Google翻訳使用]
【シナプスとは?】
※シナプス画像が開きます
シナプスとは上画像全体を指す『広義』。
今回の研究結果で『ミクログリアは興奮性シナプスを剪定(せんてい)して飲み込む』ので、神経伝達物質を包んでいる「シナプス小胞」が飲み込まれている模様(※2)。
※2.
参考:より詳細だったサイトが開きます
このサイトによると『アルコールにさらされたミクログリアは、前頭前野でより多くのシナプトソーム(シナプス小胞)を飲み込んだ。』と写真付きで説明されています。
平たく言うと『ミクログリアが意思伝達物質食べちゃう』という研究結果。
シナプスでやり取りされる意思伝達物質の中にはモノアミン類が有り、ほんの一部ですがノルアドレナリンやドーパミンが含まれます。
となると、少なくとも感情や考える事に影響しそう、という事が理解できます。
【要点】
①ミクログリアはヒトの不安神経症に関連してる
②ミクログリアは障害を受けた死細胞や破片を取り除く動き(お掃除)をする。
③ミクログリアは興奮性シナプスを剪定(せんてい)して飲み込む
①のせいで不安行動が増加するんですね。
②③は、アルコールがシナプスに何らかの影響を与えている、という事。
なので、脳の機能障害を起こしているという訳です。
ここから先の研究結果は、現時点(2021/4/24)ではまだ無いようですが、治療の研究も進んでいます。
今後解明が進めば、アルコール依存症などにも役立つかもしれません。
【研究者たちからのアドバイス】
毎日お酒飲むと逆に不安が増大する事になるので
今の所、最善の治療法は『予防』
適度に飲むか、まったく飲まないかになる
